某有名大手企業の社長さんと食事をしていたとき、こういう話しをされました。

「高田くんね、私も最終面接をするときは必ず苦労話を聞きますよ。苦労話を聞いたらその人が簡単にわかる。苦労話がある人は、もうそれだけで即採用しちゃいますね」

どうして、苦労話がある人は即採用なのでしょうか?

それは結論をいえば、苦労話が話せる人は主体性のある人だからです。

逆に言うと、主体性のない人には苦労話はできないのです。

何か大きなイベント、例えば学生を100人集めて企画をやったとか。

そういう話は面接官をやっているとたくさん聞きます。

それで「どんなところで苦労したの?」と当然訊きます。

ところが、どこが大変だったのか全然話せない人が結構たくさんいます。

それは、イベントの運営に参加はしていても「主体的に」参加していなかったためです。

100人集めようとして、1週間前にまだ25人しか集まっていなかった。

そこに主体的に参加していれば、赤字のことや、イベントの失敗、参加者が白けてしまうのではないか、そういう心配で胃が痛くなるはずなのです。

そこから必死にアイデアを出して、がむしゃらに行動して、ビラを配りまくるかもしれませんし、電話をかけまくるかもしれません。

一緒にやっていたメンバーは文句を言いながらビラ配りをしているかもしれません。

それはツライ経験であって、忘れられないものになっているはずです。

ところが、同じイベントの運営をやっていても、

主体性がなければ「苦労したことは?」と訊かれても、

「そうですねぇ・・・なかなか人が集まらなくてぇ、ビラ配りしたりしました」

と、サラっと話しておしまいなのです。

そのときに、100人集めることや、絶対にイベントを成功させることが、自分の責任だと思っていないし、自分で成功のために考えて行動をしていないからです。

言われたことをやっていただけなので、自分の思い出としても「忘れられない」大変な思い出、ということにならないわけです。