コロナ禍を上手にくぐり抜ける大企業の経営手法とは？

本日の日本経済新聞15面より。
https://r.nikkei.com/article/DGKKZO63046930V20C20A8TJ2000?s=4

ソニーがグループ全体で組織を再編しているよ、という内容です。

元々まずかった事業が新型コロナウイルスの影響で本当にまずいことが露呈して、組織を再編しました。

ここでのポイントはソニーのルーツであるエレクトロニクスよりも、今最も儲かっているゲームと音楽と金融に力を入れていることです。

新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けた企業、特にいろいろな事業に手を出している企業は総じて「原点回帰だ！」と言って、自社の最初の事業に注力します。

実はこれは間違い。

正しいのは、ソニーのように今最も儲かっている事業に注力することです。

自社のルーツであるから売れるためのノウハウもたくさんあると思い込んでいるため、「どうにかなるだろう」と思いがちです。

しかし、今うまくいっていないので、これからも売れる可能性はかなり低いよ。

愛着があるからとかを一切無視し、儲かっていない事業は全て売却や精算をして、売れている事業に注力することが新型コロナウイルスの影響をくぐり抜ける経営です。

新型コロナウイルスの前にこれで成功しているのは、世界ではＧＥ、日本では富士フイルムですね。

富士フイルムのルーツは銀塩カメラ用のフイルムです。

徳永英明氏の歌が流れる中で、川合俊一氏がバレーボールをしていたＣＭが懐かしい。

そこからデジタルカメラに移り、今は化粧品とお薬です。

ここまでの変わり様は非常に素晴らしいですね。

ソニーもこれに倣った訳です。

よって、就活生の皆様は、これから受けようとする会社が新型コロナウイルスの影響でどのような戦略を考えているのか、そこからどんな戦術を実行していくのか、ここのところを知っておくことが非常に大事です。

「原点回帰だ！」と言うのか。

今儲かっている事業だけに注力するのか。

大逆転を狙って新事業を興すのか。

ここに会社が掲げている理念の土台となる価値観が非常にわかりやすく出てくるので、しっかり確認した方が絶対に良いよ！