採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2024年12月30日号より

先日、採用支援や就活支援に携わる人々が集まる忘年会に参加しました。

そこで耳にしたのは、すでに「27卒向けの合同説明会や採用サイト」を販売している業者の話でした。

毎年恒例です。

彼ら彼女らのセールストークは決まってこうです——「今のうちから動かないと、27卒採用は失敗しますよ」。

これは、多くの中小企業経営者や採用担当者にとって、まるで「今すぐ動かなければ取り返しがつかない」という強いプレッシャーを与える言葉です。

しかし、よく思い返してみてください。

この手のセールストークは、平成期から何度も繰り返されてきた“おなじみ”の営業手法です。

実際、こうした言葉に煽られて24卒向けに高額な採用サービスを購入したものの、結果として応募者はゼロだった、という経験はありませんか?

25卒でも同じような状況に陥った企業も少なくないでしょう。

今、また同じことが繰り返されています。

新卒採用市場では、常に「今動かないと間に合わない」と不安を煽る声が飛び交います。

しかし、ここで冷静になりましょう。

貴社はまだ25卒も26卒の採用活動を完了していないのではありませんか?

現状の採用活動が完全に軌道に乗っていないのに、さらに27卒の活動を始めるのは、はっきり言って「二兎を追う者は一兎をも得ず」の状態です。

採用活動には優先順位があります。

今、最優先すべきは25卒と26卒の採用活動を成功させることです。

この2つがしっかり完了し、安定した採用プロセスが構築されて初めて、次の27卒採用に目を向けるべきです。

そして安心してください。

2026年が始まってから27卒の採用活動を始めても、十分に間に合いますし、成功させることは可能です。

むしろそちらの方がお金の無駄遣いが激減します。

採用市場では「今すぐ動かなければ間に合わない」という言葉が飛び交いがちですが、その言葉に踊らされず、自社のペースを守ることが何よりも重要です。

無駄なコストを抑え、25卒と26卒採用にしっかりと邁進しましょう。

それが、結果的に27卒採用を成功させる最大の秘訣なのです。

 


採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」
隔週刊。配信の申し込みはこちら
http://takada188.com/info/tegami

 

高田晃一への講演依頼
http://takada188.com/alectures

 

高田晃一の採用活動コンサル「採用の家庭教師」
http://takada188.com/saiyocon-2

 

高田晃一のレギュラーラジオ番組
ふくろうFM「タカダ式!成功する新卒採用」
番組のHP: http://takada188.com/296fm