採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2025年1月27日号より

ご存知のとおり、新卒採用において早期選考の動きが加速しています。

株式会社学情の調査によれば、2026年卒業予定者の2024年12月末時点での内々定率は36.6%と、前年同月比で15%増加し、過去最高の数値を記録しました。

このような早期選考の進行は、多くの企業が「早く選考を始めなければ、優秀な学生からの応募が得られないのではないか」という不安を抱き、その結果、選考時期が年々前倒しされる傾向にあります。

早期選考がよりエスカレートしているのですね。

ここからナビサイトや合同説明会を販売する企業は、「弊社のサービスを利用して早期に選考を行わなければ、新卒採用は失敗するよ」と不安を煽り、合説とかスカウトとかのオプションを買わせようとしています。

実際に高額なオプションを購入しても、応募が全く来ないケースは毎年の恒例です。

学部4年生になる前の段階で内々定率が36.6%、全体の約3分の1に達しているからといって、過度に焦る必要は全くありません。

早期選考を積極的に行う企業に2つの特徴があります。

ひとつは「有名企業」、ふたつは「早期選考を行い、内定を出したことをSNSでアピールしたい意識だけ高い系企業」です。

これらの企業は知名度やSNSでの情報発信力において優位性を持っており、同じ土俵で競争することは、それ以外の企業(大企業も該当)にとって全くの不利です。

確実に失敗します。

早期に内々定を得た学生の多くは、その内々定を「保険」として捉え、就職活動を継続しています。

つまり、早期に内々定を出すことが必ずしも、最終的な採用成功に直結するわけではありません。

重要なのは、ミクロな早期選考のトレンドに踊らされることではなく、自社に適した採用戦略を構築することです。

内々定を獲得しても学生は、自身に合った企業を求めて就職活動を続けています。

そのため、採用を行う企業は自社の魅力や独自性を、専門用語を一切使わず、求職者が理解できる言葉でしっかりと伝えることによって、学生の関心を引き、コスパ最強の効果的な新卒採用を行うことができます。

引用元の学情の発表: https://x.gd/IxE5M

 


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