(採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2025年5月5日配信分より)

採用活動に苦労している企業の中には、せっかく応募が来ても途中で選考を辞退されることがあります。

ようやく内定を出しても、最終的に辞退されてしまう例も少なくありません。

これらの理由は様々ですが、そのひとつに、面接の場でのあなたの態度があります。

電通が行った「Z世代就活生まるわかり調査」によると、学生の53.9%が就職活動を通じて企業や商品のイメージが悪化した経験を持っています。

その最大の要因が「面接官の印象」です。

53.0%でした。

これは「説明会のわかりにくさ」や「選考結果の遅れ」より大きく上回っています。

面接は、企業が求職者を見極めるための場でもあります。

同時に求職者・就活生にとっては「この会社で働きたいかどうか」を判断する機会です。

自分の未来を託すに値するかを見ています。

そこで企業側が一方的な態度で臨んだり、圧迫的な言い方をしたり、就職差別につながるような質問を繰り返すと、相手は「この会社では安心して働けない」と感じます。

そう思われた瞬間に辞退が決まります。

企業側が面接に慣れていないことは問題ではありません。

求職者も練習をしてきているのですから、企業側も同じように準備すればよいのです。

営業部門で行っているロールプレイを面接にも応用しましょう。

想定問答を用意し、質問の仕方や反応を何度も確認するのです。

それに加えて、面接の様子を動画で記録して見直す方法も有効です。

表情や言葉遣い、自信のなさなど、自分の印象がそのまま映し出されます。

そこから貴社にとっての改善点が見えてきます。

今すぐにでも実行できるこの方法で、面接の質は確実に上がります。

求職者に対する印象も良くなり、辞退される可能性は大きく減ります。

お金も全くかかりません。

面接官の態度ひとつで採用結果が左右される今、企業ができる努力の中でも、もっとも即効性が高く、そして効果的な工夫と言えるのではないでしょうか。

採用で結果を出したい企業ほど、まずは自社の面接を見直すことから始めるのが近道です。

引用元の電通の調査結果: https://x.gd/fTIlH


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