(採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2025年5月19日配信分より)

来月の6月から27卒向けのインターンシップ選考が一気に盛り上がります。

27卒の学生は、志望先の企業から内定を獲得するために、インターンシップへの参加が必須になっています。

この動きに合わせて、大企業や有名企業はこぞってインターンシップを実施します。

大手各社は何十人、何百人という単位で学生を集め、会場を盛り上げていきます。

学生も当然ながら、名前を知っている企業に関心が向かいます。

インターンシップの募集が載っている媒体にも、毎日のように有名企業の情報が並びます。

このような流れの中で、貴社が同じようにインターンシップを実施しても、参加してくれる学生はほとんどいません。

貴社よりも知名度がある企業が同じ日にインターンシップを行っていれば、その時点で勝負はついてしまいます。

知名度の高い企業には学生が集まり、そうでない企業には誰も目を向けない。

実力よりも名前を重視する就活生の傾向としてこの現象は、当然の結果です。

求人広告媒体を運営する会社や合同企業説明会を開催する会社は、「他社もインターンシップをしているから、貴社も実施しないと失敗しますよ」と不安を煽ります。

ですが、それは広告主として貴社にお金を出してもらいたいがための言葉です。

その言葉に乗ってしまうと、結果的に広告会社の売上には貢献できても、貴社の採用成果には結びつきません。

知名度が大きく違う中で同じ戦い方をしても、成果が出ることはありません。

実は、インターンシップを行わないことが、あまりお金を使わずに採用を成功させるための有効な方法となります。

その代わりにオススメしたいのが、2時間ほどの現場見学会です。

職場の雰囲気や設備、社員の様子をそのまま見せることで、「ここで働くイメージが持てる」と学生は感じやすくなります。

仕事への不安を解消しながら、応募のきっかけを自然に作れる仕掛けです。

素晴らしい。

実際に、現場見学会を頻繁に実施している企業は総じて、大企業や有名企業に応募しなかった学生が集まり、採用に成功している例も結構多く有りますよ。

大手の流れに乗らず、自社のやり方を貫くことで、コストを抑えながら成果を出せるのです。

インターンシップが正解とされる今の流れに抗う勇気が、Z世代新卒採用のカギとなります。

 


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