ビルメンテナンス会社が実践する高確率で内定辞退を防ぐ方法
(採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2025年9月22日配信分より)
内定を出した学生から辞退の連絡を受けることは少なくありません。
その多くは、自社よりも魅力的に見える会社から内定を得たと学生が感じたときに起こります
こういった場合、求人広告や条件を変えても根本的な解決にはつながりにくい。
東京中小企業家同友会の例会で印象的な話を聞きました。
ビルメンテナンス業の会社が、理念を決めて実践することで売上を上向きにさせ続けていることがテーマです。
この中で、新卒採用にも話題が及びました。
その会社では、就活生からの内定辞退は、ほとんど無いとのことでした。
なぜしょうか?
その答えは「就活するヒマを無くすこと」です。
学生が他の会社を調べる時間があると、比較されて辞退につながります。
そこでこの会社では、内定を出して入社の意思を確認した時点で、アルバイトとして働いてもらっています。
卒論以外に時間を持て余している学生にとって、「社会人として早く活躍できるようになりたい」と働ける機会はむしろ歓迎されます。
会社側は、新入社員研修で教える予定だった内容を、アルバイト中に実務を交えて教えていきます。
この仕組みによって、学生はお金をもらいながら社会人の準備ができ、会社側も入社前から育成を始められます。
アルバイトですので、給与は本採用よりも抑えられます。
それでも学生は前向きに働き、3月の後半にはすでに戦力になっています。
この取り組みの最大のポイントは、ここです。
4月の入社時点で戦力となるため、本来の初任給より1段階か2段階アップした給与を提示します。
能力次第では主任や係長として入社することもOKです。
この評価が早期離職の防止にもつながっています。
この方法は、新入社員研修にかかる時間と費用を削減しつつ、内定辞退を防ぎ、即戦力の社員を確保することができます。
コストを抑えながら成果が出せる実践例として非常に有用です。
学生の気持ちに寄り添い、会社側も工夫を凝らすことで、双方が満足できる採用につながっていきます。
今からでも実践できる内容ですので、ぜひ貴社も導入しましょう。
高田晃一への講演依頼
http://takada188.com/alectures
高田晃一の採用活動コンサル「採用の家庭教師」
http://takada188.com/saiyocon-2
高田晃一の3時間でZ世代が集まり辞めない会社に変わる社内研修
http://takada188.com/kenshu
採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」
隔週月曜刊。配信の申し込みはこちら
http://takada188.com/info/tegami
高田晃一のレギュラーラジオ番組
ふくろうFM「タカダ式!成功する新卒採用」
番組のHP:http://takada188.com/296fm


