本日の日経産業新聞11面より。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO56657250R10C20A3000000/

大企業の人事部長と就職エージェントとの座談会です。

結論から申しますと、こんなバカが人事部長の会社は絶対に受験してはいけません。

採用基準が曖昧すぎますし、それぞれの選考が適当で、受験者である就活生を適当にしています。

ひどい。

うさぎ(司会) 印象勝負なんですかね。ESは2万件もあったらどうやって見ているんですか。

ひつじ(人事部長) たいして見ていないですね。1件で30秒ぐらいでしょうか。

ここからダメです。

就活生が精魂こめて作ったエントリーシートを「たいして見ていない」と断言しています。

それだったら最初からエントリーシートを簡素なものにすれば良いだけです。

それなのに重い内容を長く書かせるエントリーシートを出題させておいて、
「たいして見ていない」 のですから、就活生の感情を蔑ろにしています。

ひつじ(人事部長) そこは難しいところなんですよね。グループディスカッションで優劣がわかるんですかと問われると、実はそんなにわからない。ですが、その中で少し自分の意見があるなとか、何か少し考えてきたなというのが見えるかどうか、というぐらいのものです。

「実はそんなにわからない」と人事部長が発言するのは、非常に無責任。

「実はそんなにわからない」 のだったら、グループディスカッションを最初から導入してはいけない。

そもそも、グループディスカッションは手っ取り早く学生を大量に落とせる手法として、企業に人気があります。

面接やワークサンプルテストをできるだけ行いたくないと考えている企業の手っ取り早い就活生の絞り込み手段がグループディスカッションなのです。

そのグループディスカッションを「実はそんなにわからない」と言うなら、 明確な優劣を付けられる採用手法を使えば良いのです。

簡単なことです。

その手法を使わないのですから、その人事部長の無能ぶりが露呈しています。

この他にもツッコミどころはあるのですが、新卒採用のトップである人事部長が、こんな無責任な発言をしてしまう会社を就活生は絶対に受験してはいけない。

入社してしまった後、人事に翻弄されて、絶対に不幸になります。

会社説明会を刮目して観察すると、その会社の人事の能力がある程度推測できるので、くまなく観察してみましょう。

 
 
 
高田晃一による就活生向け個別コンサルです。
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