採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2025年2月10日号より

男性社会が主流の町工場。特に地方が顕著です。

長く続いている採用難から「女性も活躍しないとまずい」と危機感を持ち、現場への女性進出が成功している町工場が和歌山市にあります。

薄い金属を切ったり折ったりする金属加工の会社で、20代・30代の未経験の女性が毎年入社し、技術者として活躍しています。

製造現場に女性が進出しづらい理由のひとつは、使用する装置や工具が物理的に重すぎることです。

作業着で仕事をすることとか、油やススにまみれることは、ネガティブに考えていません。

しかし最大の難関は、経営層を含めて職人さん全員が男性で「女性はどうせ機械を扱えないだろう」と偏見を持っていることです。

これが少しでもあると、女性の採用は確実にできません。

この会社は経営層が女性に対する偏見を持っていません。

そうしたら話が早く進みます。

先ずは女性が働きやすいよう、トイレと洗面台、更衣室とロッカーを整備しました。

補助金が出ますし、掃除と片付けを徹底するだけなので、マイナビ転職を買うよりも安価です。

産休・育休・子育てに伴う短時間勤務の仕組みも整えました。

このためには短時間で成果を出せる仕組みを作ることが必須です。

多能工化と資格取得を推進する制度も作りました。

併せて、募集する段階で「社内でスキルアップして成長したい」と意欲のある女性からの応募が来るような採用に特化したサイトも制作しています。

この結果、20代・30代女性の入社を毎年成功し続けています。

女性は製造現場に偏見を持っていません。

しかし、経営層の女性に対する偏見と扱う材料の重さや工具の扱いに対する不安が、現場にいるあなたが思っている以上に大きい。

これが真のボトルネック。

この不安を払拭させる仕組みを作り、働きやすくするための制度を構築して滞りなく運用しましょう。

その結果を女性求職者(就活生)に向けて広報することができれば、工場を含めた製造現場の採用はかなり簡単にうまくいきますよ!

 


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