(採用のPDFニュースメール「高田晃一からの手紙」2025年3月10日配信分より)

新卒初任給が30年以上抑えられてきた反動で、賃金上昇の幅が大きくなっています。​

しかし、7割以上の企業はこの上昇幅に対応することが難しい状況です。​

そのため、賃金以外の魅力を高めて採用に成功している企業が増えています。​

成功している企業に共通するのは、女性の働きやすさを重視している点です。

女性が楽しく働いている様子を傍から見て、それに惹かれて(あまりお金を使わずに)男性が続々と応募してくるためです。

​働きやすさは大きく「人間関係」「働き方」「物理的な環境」の3つに分けられます。​

まず、人間関係の改善です。​

女性が少ない職場は社内に女性社員のロールモデルがいないため、相談相手がいないと判断して、応募していただけません。

​理想的には、総務部長に女性を配置し、全ての女性従業員からの相談に対応できる体制を整えることです。

​広島県呉市の金属加工業者は、女性の総務部長を起用し、「私がいるので、大丈夫ですよ」とアピールしているため、継続的な女性の採用に成功しています。​

次に、働き方の柔軟性です。

​短時間正社員や週休3日制の導入は、育児や介護などで長時間勤務が難しい人にも対応できます。

​業務の割り振りを工夫すれば、午前中だけの勤務でも、8時間相当の成果を出せます。

その方法を端的に申すと多能工化です。

仕事に穴が空いたとしても、他の社員がすぐに対応できるようすればOKです。

結果として全社的な残業時間の削減もできてしまいます。

​富山市にある和菓子店は、週休3日制や短時間勤務制を導入して、女性社員のワークライフバランスを実現に成功しています。​

さらに、物理的な環境の整備も重要です。

​洗面所や更衣室をキレイにして且つ広くするなど、女性が快適に働ける環境を提供することが求められます。

​また、子育てサポート企業として「くるみんマーク」を取得することも、企業の魅力を高めます。

​女性が働きやすい職場は、男性にとっても魅力的であり、応募者の増加につながります。​

これらの取り組みを主体的にがっつり実施しましょう。

この結果、賃金ではない魅力を高め、求職者にとって応募したくなる企業になります。

簡単に変わっちゃう。

​人間関係の改善、柔軟な働き方の導入、物理的な環境の整備など、多角的な取り組みが求められますが、しっかり順番を作って実行すれば、全て実現可能です。

貴社もぜひこれらの工夫を実践して、採用活動を成功させましょう。

 


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