IT業界を志望する学生の方は一定数居られます。

しかし、就活生のイメージするIT業界は総じて、残業時間が多く、ブラック企業のイメージが強い。

しかし、社会人として成長しやすい業界であること、それなりの成果を出せば出世しやすいこと、さらにはインドアで仕事ができる、ということでIT業界を志望する就活生は一定数居られます。

ブラック企業が多いIT業界の中でホワイト企業はあるのでしょうか?

あります。

その見つけ方を紹介します。

OpenWorkが発表した「2018年OpenWork有休消化率レポート」を元ネタにして論じます。
https://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_55

有休消化率とは、「その会社が実際にどれだけ有給休暇を取得できているのか?(実際に休めているのか?)」という数値です。

対象となるその企業が、ホワイト企業かどうかを判断するための重要な数字です。

このレポートをみますと、業界別の有給消化率が書かれています。

TOP5を挙げますと、下のとおり。

消費者金融、事業者金融:76.7%
バイオ関連:72.7%
通信、ISP、データセンター:72.5%
自動車、自動車部品、輸送機器:65.8%
コールセンター、業務請負:65.2%

なんと、3位に「通信、ISP、データセンター」が入っています。

結論が出ました。

IT業界でホワイト企業は「通信、ISP、データセンター」の会社なのです。

なぜ、これらがホワイト企業なのか?

通信のインフラを扱っており、超上流に居るためです。

インフラを扱っているため、企業規模が大きいことが特徴です。

さらに通信は、元は電話会社だったところも含みます。

規制産業だったということです。

規制産業は総じて、いろいろな意味で古い会社であり、よって労働組合が強いため、労働環境は日本で最も良い(楽して働ける)のです。

通信インフラのビジネスモデルは電力やガスと同じようなものです。

大規模なインフラを持ち、お客様からサービスの契約をいただければ、一生毎月自動的にお金が入ってくるので、ビジネスが非常に安定しています。

景気の変動によってビジネスの変動はありますが、飲食や旅館のようなサービス業のような急変動は全くなく、非常に安定している業界です。

よって、安定しているがゆえ作業人員の計算がしやすくなるため、その結果、残業が少なく有給休暇が取得しやすいのです。

この業界の会社は、企業や官公庁向けのサービスがメインですので、世間の消費者(就活生)には、ほとんど知られていない企業が多い。

よって、就活人気ランキングにも、IT業界人気ランキングにも上がることがありません。

それでは 「通信、ISP、データセンター」とは、具体的にどの会社なのでしょうか?

OpenWorkの下のURLのサイトから見ましょう。
https://www.vorkers.com/company_list?field=0026&pref=&src_str=&sort=1
 

特徴は、インフラなので数が多くないということです。

ほぼ寡占市場なので、お客様の選択肢は限られます。

大規模なインフラが必要ですから、どうしても該当する企業も数は限られてします。

NTTやKDDIなど規制産業に該当する企業の子会社が多いこともよくわかります。

こういった企業は元々、通信で大きなインフラを持っていますので、総合的なサービスを提供しています。

その関連企業にはシステム開発をするための会社、通信用のビルを建てるための会社などもありますね。

外資系の会社があるのも注目です。

ノキア、AT&T、COLT、ベライゾンなどといった会社は、海外でも超大手です。

地球規模、世界中にインフラがあるので、多国籍企業や外資系企業にサービスを提供しています。

こういった企業は総じて労働環境は、前述した理由で超ホワイトです。

しかし問題は、GoogleやLINEなどといったいわゆる華やかなインターネット企業ではありません。

よって、世間一般のIT業界のイメージとはかなり違います。

社員の方々はベテランが多く、インフラ業ゆえ長年使われていて、結果をたくさん出している技術の運用が、仕事の中心です。

新しい商品やサービスをどんどん投入したり、毎日スリリングな変化がある楽しい世界ではありません。

社風は総じて、良くも悪くも保守的で、華やかさがありません。

ですので、積極的に新しいことに挑戦したい人には向かない業界です。

派手なことが苦手な人とかコツコツと着実に作業したい方にとっては、絶好の業界でもあります。

是非、IT業界でホワイト企業を探している方は是非、「通信、ISP、データセンター」の会社を調べてみましょう!

 
 
 
このような感じで競争倍率の低い優良ホワイト企業に出会える方法を下のURLの講座でお伝えしています。
http://takada188.com/blackwhite

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