昨日、東京都内にある某有名大手企業にて、エントリーシート選考の審査官をしてきました。

新型コロナウイルスの影響下で政府より外出自粛が要請されているため、VPNを使ってテレワークでエントリーシートの審査をしました。

3年前あたりから多くの企業で言われてきているのですが、ワンキャリアやユニスタイルがエントリーシートの文章例を多くアップロードされているお陰でエントリーシート選考の審査が、かなり楽にできるようになっています。

何が起きているのか?

この企業の場合、 ワンキャリアやユニスタイル のお陰で7割くらいバッサリとエントリーシートを落とせているのです。

どうしてなのか?

理由は下の2つです。

(1)出題文の意図に合っていない文章であるため

(2)そもそも日本語として、何が言いたいのかがわからないため

「(1) 出題文の意図に合っていない文章である 」について。

ワンキャリアやユニスタイルでアップロードされている文章が成功例なのだから、それを丸々パクってしまえば自分も通過するだろう、と短絡的に考えている就活生が非常に多いためです。

企業がエントリーシートの出題文を考えるときは先ず「こういう就活生が欲しい」という求める人物像を策定します。

求める人物像は、どんな性格を有して、どんな能力を持ち、どのような行動パターンで学生生活を送っているのか、ということを徹底的に調査して文章化します。

その調査で文章化したものを基にして、求める人物像を明確に見極められるエントリーシートの出題文を作ります。

私はこれまで約70社、エントリーシートの出題文の作成をコンサルティングしています。

よって、何が言いたいのか?

エントリーシートの出題文は、求めている人物像を見極めるための意図があるのです。

その意図を正確に掴み、それに沿った文章を就活生であるあなたが作らないと、エントリーシート選考は絶対に通過しません。

出題文の意図を一切無視して、ワンキャリアやユニスタイルでアップロードされている文章をパクっている就活生が非常に多い。

そこがいけない。

そもそも、ワンキャリアやユニスタイルにアップロードされている文章も非常に怪しい。

別の日にエントリーシート選考の審査をした某有名大手企業では、 ワンキャリアやユニスタイルにアップロードされている自社の文章例を見て、「これは落としているはずだよ」と言っています。

意図に合っていないため、たしかに私もそう思いました。

よって、(1)に関して何が言いたいのか?

エントリーシートの出題文のそれぞれには必ず意図があり、その意図に合った文章を作らないと、選考は通過しないよ、ということです。

その意図のつかみ方は、出題文を刮目して読みながら、改めて企業研究をしていくと、意図が見えてきます。

詳しいつかみ方は、記事の下にあるエントリーシート書き方講座で話しています。

「 (2)そもそも日本語として、何が言いたいのかがわからない」について。

これもアップロードされている文章をパクっていることの弊害です。

アップロードされている文章例を「こういうことなんだ」と中途半端に理解して、就活生自身のエピソードにカスタマイズしているのです。

文章表現力のある就活生でしたら、ご自身でカスタマイズして、エントリーシート選考は続々と通過できています。

それで良いのです。

しかし、文章表現力が乏しい就活生の場合、その中途半端さが災いして、結果として何が言いたいのかがわからない、論理的に破綻している支離滅裂な文章になってしまっているのです。

よって、「何が言いたいのかが全くわからない」と企業は容易にバンバン落としています。

これが起こる原因は簡単。

就活生がアップロードされている文章を完全に理解していないためです。

理解するとはどういうことか?

「文章で使っている単語の意味を理解すること」と「文章の論理的な構成を理解すること」です。

文章表現力のある就活生は、この2つは何も言わなくても自然にできています。

しかし、文章表現力の乏しい就活生は、上の2つを全く理解できていないため、そこのところから文章表現力を付けないといけません。

この記事を書いている今、大学や短大、専門学校が全学閉鎖されているため、キャリアセンターの職員の方に相談ができません。

昨年まででしたら、文章表現力の乏しさはキャリアセンターの職員の方が付きっきりで相談に乗って解決していただけました。

しかし、全学閉鎖の今、相談できるキャリアセンターの職員の方がいないため、「これで良いだろう」と誰にも見てもらわずに企業にエントリーシートを提出して、その結果、「何が言いたいのかが全くわからない」と選考に落ちてしまうのです。

よって、ここで何が言いたいのか?

エントリーシートを書いたら、日本語として通じている文章なのかを確認するため、誰かに見てもらいましょう、ということです。

理想の相談先は、キャリアセンターの職員の方です。

全学閉鎖していますが、どうにかして見てもらいましょう。

キャリアセンターが不可能でしたら、ジョブカフェや若者サポートステーションのような行政が運営している就活支援の施設もあります。

私もエントリーシートを添削するサービスも行っています。

全国各地で相談できる先はたくさんあるので、あなたが作ったエントリーシートは必ず誰かに見てもらいましょう。

以上、ワンキャリアやユニスタイルのお陰でエントリーシート選考の審査が楽になったことを述べました。

選考を確実に通過するために上述の(1)(2)を意識して、エントリーシートを作っていきましょう。
 
 
 

私のエントリーシートの書き方講座は下のURLです。
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